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四世紀も愛する妻を待ち続けた【ドラキュラ〔フランシス・F・コッポラ〕】 [Movie]

四世紀も前の昔、伯爵は神に忠誠を誓った一人の騎士だった。
しかし、戦いの中で並外れた強さを持つ伯爵を負かすため、策略により最愛の王妃が犠牲になってしまう。
伯爵は失意の中、神を憎悪し、闇の世界の住人へ・・・
当時、“ドラキュラ”の世界を影を巧みに使った撮影方法と豪華な衣装、その衣装のデザインを石岡瑛子という日本人が担当したということで話題になった映画。

当時、映画館に観に行った懐かしい作品だ。
今見ると所々紙芝居的なアナログさを感じる部分が多いのだが、ゴシック・ホラー独特のチープ感が強調されて、今見てみると逆に新鮮で楽しめた。

主役のドラクゥーリア(劇中の発音はこんな感じ)伯爵にゲイリー・オールドマン、伯爵が四世紀も捜し求めた妻の生まれ変わりミナにウィノナ・ライダー、ヴァンパイア・ハンターのヴァンヘルシングにアンソニー・ホプキンス、ミナの恋人ジョナサンにキアヌ・リーブス、そして伯爵の城に住む魔女?三人の一人がモニカ・ベルッチ。
原作はブラム・ストーカー。

一般的な“ドラキュラ”は、モンスターであり人間に害を及ぼす悪役として表現されているが、この映画でのドラキュラ伯爵は伯爵の周辺にいる“人間達”の方が悪役に思えてしまうほど、純粋に愛する妻を捜し求める“男”として描かれている。
短いシーンだったが‥人間であった時の方が感情をあまり表に出さず、底知れぬ恐ろしさを漂わせており、闇の住人として生まれ変わったあとの方が、ミナに対してのみだが…悲しみが見え隠れし、非人間でありながら人間的な表情をしている。
ただし、人間的な表情といっても決して“人間臭さ”ではなく、うまく言葉で表現できないが(爆)‥どことなく底の見えない闇を背後に感じさせながら、瞬間的に人間の持つ愛=光(救い)を求める部分を垣間見せる…と言えば雰囲気だけでも伝わるだろうか?(はは…)

ドラキュラ伯爵を演じるゲイリーは、最近は奇抜なキャラ(それも悪役)を演じることのが多いようだが、この映画の中での演技は素晴らしく、ゲイリーの放つ彼自身の独特なオーラと存在感とがドラキュラ伯爵がピッタリと合わさり、今までに無いオリジナルな“ドラキュラ”を生み出している。
舞台のような少し大袈裟な動きと、役になりきった彼の発音“も”演技をしていて素晴らしい。
しかしゲイリーとは対象的に妻&ミナ役のウィノナ・ライダーは、白い肌にハッキリした目鼻立ち&大きな目…と、とても美しいのだが、“わざとらしすぎる”ベタな演技(当時観た時はあまり気にならなかったのだが)に、度々現実に引き戻されてしまい、ゲイリー扮するドラキュラ伯爵が追い求めるほどの妻にはとても思えなかった残念な点だ。
ちなみに、冒頭で妻が身投げをしたあとに伯爵が戦から城に戻り、横たわる妻に駆け寄るシーンで、伯爵に駆け寄られた瞬間に死んでいる筈の妻(ウィノナ)の目がピクピクと動いている^^;

・・・と、指摘したい部分もあるが、ホプキンス扮するヴァンヘルシングが伯爵よりも“悪役ちっく”なな行動をとっていたり、ミナの親友の婚約者達が昔の青春映画に出てくるようなベタベタな色男達だったり、影は薄いが頑張ってるキアヌ・リーブス、自信満々の色気を放つ魔女役が似合っていたモニカ・ベルッチ(今作が女優としての本格的なスクリーン・デビューと言われている)…と、一般的に知られた「ドラキュラ」とは違った面白さがあるので、TSUTAYAのレンタル半額セールの時などに借りてみてはどうだろうか(笑)


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二人ともイイ男・イイ女なのは認める【ザ・メキシカン】 [Movie]

先月のドップリ映画祭り@自分だけ(ポッツ~ン…)の続きを。

ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツが共演したことで話題になった映画【ザ・メキシカン】

監督は「マウス・ハント」のゴア・ヴァービンスキー。
組織のボス、マルゴリースにジーン・ハックマン、ジュリアを誘拐するゲイの殺し屋リロイにジェームズ・ガンドルフィーニ。

最近ツキに見放されている情けない運び屋ジェリー・ウェルバック(ブラッド・ピット)は、5年前に組織のボス、マルゴリースが乗ったキャデラックに追突してしまい、そのキャデラックからマリファナが発見されたためにマルゴリースが警察に捕まってしまった代償として、その償いのために組織に使われる羽目になる。
組織の命を受け、世界一美しいと謳われたアンティークの拳銃<メキシカン>を受け取るために、そして失敗続きだったが今回が最後の仕事ということで決意を新たにメキシコに旅立つジェリー…だったのだが、メキシコに行くためには恋人サマンサとのロスに行く約束を“また”破らねばならず、度々裏切られていたサマンサはついに大爆発。
「二人のために」と説得するも、サマンサはジェリーを激しく罵り一人でロスへ。
ジェリーでナンとかメキシコに辿り着いたものの、現地で銃の受け渡しを担当していたマルゴリースの孫が“事故”で死ぬというハプニングとともに、“また”ドジを踏み銃を奪われてしまう。
実はジェリーは知らなかったが、<メキシカン>には[恋人達の仲を永遠に引き裂く呪われた拳銃]という、いわくつきの伝説が語り継がれている銃だったのだ。
ジェリーは何度もドジを踏みながら(というより単に運が悪いだけだと思うのだが)、銃を取り戻すために奮闘し、サマンサはロスに向かう途中でリロイという殺し屋に拉致され、結局は再びジェリーと会わねばならない運命に翻弄されながら、物語は二人の視点になって進んでいく。

初めてこの映画を観た時の感想は、ぶっちゃけ「んー・・・」だった。
公開当初、大物俳優・大物女優二人の初共演、初ラブ・ストーリー!などとも言われていたが、二人が一緒にいる(接触する)シーンがあまりにも少なすぎて、とてもラブ・ストーリーには思えない。
というか、二人の演技はとても息が合っていたし、二人のピンでの演技は良かったと思う。
しかし、ジェリーの最後の仕事を、今までにないほどの決意で終わらせたいと必死になりながらサマンサが忘れられず行方が知れないサマンサの無事を案じる気持ち、サマンサの‥リロイに拉致されることによってジェリーへの愛を再認識…という二人の愛の“必死”さが、まるで感じられないのである。

ジャンル的にはロード・ムービーに入るようだが、恋愛要素とコメディが少々‥と完全なロード・ムービーにもなりきれておらず、結局どこに位置づけて良いのか分からない中途半端なストーリーになってしまっている。
残念ながら、せっかくのキャラ=俳優を生かしきれないままの残念な映画となってしまった。

この中で一際輝いていたのはサマンサを誘拐したリロイことジェームズ・ガンドルフィーニ。
とても頭のキれる殺し屋だが人間的な優しさも持っており、仄かに哀愁を漂わせている演技がとてもイイ。
サマンサに自然に恋愛カウンセリングを始めたり、リロイ自身も裏の仕事や恋愛のことで彼女に少しずつ心を開いていくシーンのガンドルフィーにの演技は素晴らしい。


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iPod mini, iPod Photo 値下げしたそうだが・・・ [News]

iPod miniiPod Photoの値段が変更になり、容量&電池の持ちもアップされた新仕様の製品が発売された(Link参照)。
旧タイプを購入したばかりの方にとっては、突然の‥大変ショックな価格値下げである。
ただし、新仕様といっても大幅に機能がアップしたわけではなく、車で言うところのマイナーチェンジ&miniの方は若干のレベルアップのようだ。
両方ともデザインは全く変わっていないが、iPod miniはカラーが若干変更になり使用時間が長くなっている。

これから上記の商品を買おうと検討されている方は、ウッカリ店頭で安くなっているからといって飛びつかないようにご注意を
既に旧タイプをApple Storeで購入された方で、まだ商品が届いていないなら、キャンセルが可能な場合もある(パーソナライズを申し込んでいても)らしいので問い合わせをしてみては。
当初はキャンセル不可だったのにキャンセルが可能になったということは、きっと‥かなりの苦情があったのだろう…(そりゃ怒るわな)

shuffleの1GB(16,800円)からiPod mini 4G(21,800円)の価格差は5,000円しか差がないので、将来的に容量が心配‥かつ内蔵バッテリーの交換が可能なminiの方が良かったけど価格が…と諦めていた方も、煙草かお酒を我慢(笑)すれば少しの頑張りで手が届く価格差。

Ψ 新価格 Ψ
********************************
 Shuffle 512MB⇒10,980円
 Shuffle 1GB⇒16,800円

 iPod mini 4G⇒21,800円
 iPod mini 6G⇒27,800円

 iPod standard 20GB⇒32,800円

 iPod photo 30GB⇒38,800円
 iPod photo 60GB⇒49,800円
********************************

自分もshuffleと他iPodシリーズのどちらを購入するか悩みShuffleを買うことにしたのだが、あと5,000円でminiが買えるとなると悩んでしまう

ちなみにiPod photoに関しては、旧タイプが値下がりした今、iPod photo 40GBの方が全然お買い得だとの声もある。
値下げした代わりに旧タイプにデフォルトで付属していたオプションがリニューアルされた方には付属せず、更に容量も減っているため、バッテリーの持ちもそう変わらないなら確かに旧タイプの方が得だ。

それにしても、何の前触れも無く突然価格変更をするのは止めて欲しい。
いくら変動が激しいジャンルの商品とはいえ、買った直後に値下げされ‥更に機能も変更になっていたりすると、買った喜びが台無しじゃぁないか…
もちろん買うタイミングも見極めて情報収集を怠らないことが前提だろうが。

去年の夏、VAIOを購入した直後に価格が下がり凍りついた自分を思い出す。
日の間に変更した場合はクーポンにて返金してくれるのだが、価格変更しやがっ‥いや、したのは日目・・・・・・

 

iPodシリーズ愛用者‥リニューアルする直前に購入してしまった‥諸君!
気持ちは良くわかる!!!!!!!!


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偏った報道 ライブドアvsフジテレビ [News]

基本的に企業同士の買収云々の話には全く興味が無いが、ここ数週間のライブドアとフジテレビの“株争奪戦”だの“戦い”と報道に、非常に不平等な報道‥ライブドアに不利な、とても偏った報道のされ方に呆れてしまった。
株に関しての知識は全く無いので偉そうなことは言えないが、ニュースを見ているとフジテレビとマスコミ側に“見えない力”が見え隠れし、報道を操作しているという感じがする。
私的に…球団云々の時から、“若手をことごとく潰していく年功序列と形式を重んじる古い方々”にライブドアは目をつけられてしまったのだろうと思う。

株の取得方法(今の法律では違法ではないとのこと)についても、確かに堀江さんも強引で生意気な印象があったかも知れないが、今までにない方法?で株取引が行われたからといって、確証もないのに違法すれすれのような方法で株を購入したと臭わせ、面白がって騒いでいるマスコミはどうか。
もちろん、法律に違反していないから何でもOKだと言ってるわけではない。
ただ、ライブドアに非があったのだとしても“どこがどう悪かったのか”噛み砕いて説明しているニュースは殆どなく(理解力が足りないと言われてしまえばそれまでだが;;;)、政府関係者までがコメントしているのを何度も流したり…と、偏った報道のされ方に疑問を覚えた。
というか自分には、このライブドアとフジテレビの騒動が「ある日突然、今までにない方法で株を買われてしまい驚いちゃって逆ギレ」にしか見えない。


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“年齢”がそんなに気になるもの? [Diary]

ある年齢を過ぎた辺りから、大親友の二人が異常に年齢を口にするようになった。
それはもう驚くほどで、何をするにも「もう歳なんだから風邪が治らない」等・・・「年齢が年齢なんだから○○できない」「この服は若い子が着るもの」云々~という言い方をする。
友人は二人とも美人で可愛いうえ、実年齢を告げると驚かれるほど若く見られているにもかかわらず、何故か本人達は「もう○○歳だから」と言いたがるのだ。
とにかく“年齢”というものを気にしたいらしい。
例えば‥スポーツなど、今まで経験したことのないスポーツを初挑戦してみようと持ちかけると、二人とも必ず決まって「やりたいとは思うけど、自分達はもう○○歳だからできない」「○○歳で初めてだと恥ずかしい」などと言うのである。
しかし、この二人の友達は揃って『年齢は全く気にしていない』と言うのだから全くもって理解不能だ。

習い事や資格取得について話す時にも、必ずといって「○○歳だから…」と年齢の話が出てくるし、自分の年齢より下の知り合いや後輩の話になると性別に関係なく「○○“チャン”は若いから仕方ない」となる。
何を行動するにも年齢を先ず気にし、周囲の目を気にして何が楽しいのだろう。
自分で自分に規制をかけ‥マイナスに考えてばかりでは、いくら着飾っても化粧を完璧にしても実年齢以上に老けて見えてしまっていることに気付かないのだろうか。
実は親友二人の両親がとても保守的で‥特に片方の友達の親は「女は結婚して幸せになるもの」だと考えているほど古い考え方をする両親らしいので、その影響もあるのだと思う。
それでも、年々こういった物言いが酷くなり、自分から若々しさを投げ捨てていくのを見ていると悲しくなってしまう。
親友達から見れば余計なお世話だが…。

『年齢なんてあとからついてくるもの』と考えている自分にとっては、親友二人の“年齢感覚”だけは全く理解できないし、これから先も理解できない‥というか理解するつもりもない。
決して友人達が老けているという意味でも悪口のつもりでもなく、ただただ‥何歳になろうが年齢になど振り回されず、生き生きと生きて欲しいだけだ。


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My favorite song...〔The Look Of Love〕~♪ [Music]

先日【トゥー・ウィークス・ノーティス】について書いたが、実はこの映画‥以前友人と映画館に観に行った時に別の意味で衝撃を与えてくれた映画でもある。
以前から気になって仕方が無かった曲のタイトルもアーティストの名前も不明だった「トある曲」が、偶然にもこの映画の中で使われていたのだ。
しかし、この(映画館で観た)時はエンドロールを目で必死に追ってみたものの‥見つけようにもタイトルもアーティストも不明では検討もつかず、更に驚いたことに劇中で使われていた歌が殆どサントラには収録されていなかったという…悲しい結末だった(泣)

だが、今回その「トある曲」を、ついに見つけることができた
エンドロールを何度も繰り返し見ながら載っている全ての曲を虱潰しに検索し、探していた曲が流れてきた瞬間といったら・・・・・・(じ~ん…)
その曲の名はタイトルにある〔The Look of Love(邦題:愛の面影〕

ダスティ・スプリングフィールドというアーティストが掠れるようなハスキーvoiceで歌うバート・バカラックの曲で、探してみるとバート・バカラックの曲も素敵な曲ばかりなのだが(カーペンターズなど有名なアーティストと共に数々のヒット曲を生み出している多彩な作曲家/アレンジャー/プロデューサー etc...)、この曲は特にダスティの魅力が引き出されており、とてもムーディで何度聴いても飽きない素敵な曲だ。
上記のリンク先で視聴できる曲はオリジナル版で、これ以外のアルバムに収録されているのはアルバム用にリテイクされており、当然ながらアルバム用の方が聴きやすくなっている。

 ダスティ・スプリングフィールド
  59歳で亡くなった、イギリスを代表するシンガー。 本名はMary O''Brien。 ヒット作は数知れず。
99年1月、英国でOBE(Officer of the Order of the British Empire)勲章を授かり、彼女が亡くなった2週後にはロックの殿堂入りを果たした。
エルトン・ジョンが彼女の大ファンで、彼に大きな影響を与えた人物の一人でもある。
少し前になるが、TOYOTAの「ist」のCMで〔SPOOKY〕という曲を歌っていることで再び名が知られるようになった。

 ※※バートバカラック
  バート・バカラック BIOGRAPHY  
  バカラックとマレーネ・ディートリッヒ

調べてみると、〔The Look of Love(邦題:愛の面影〕という曲は【カジノ・ロワイヤル】という映画の中で使われた挿入歌だということが分かった。

この映画は、有名な「007シリーズ」の元になった第一作目の作品だとのことだが、内容は似ても似つかないパロディ映画で、観た方のレビューを読んでみるとカルト的人気=かなり好みの別れる映画のようだ。
次の007シリーズ最新作では初心に戻って?【カジノ・ロワイヤル】というタイトルで公開されるらしいが、内容がどうなるのかファンにとっては楽しみだろう。
元になった作品だからといって今の007シリーズとは全く異なるので、これからDVDを買おうと思われている方はご注意を(笑)


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二人の息はピッタリ【トゥー・ウィークス・ノーティス】 [Movie]

サンドラ・ブロックとヒュー・グラントが共演した、ラヴ・コメディ【トゥー・ウィークス・ノーティス】

映画館で一度観た映画なのだが、劇中で使われているサントラに気になる曲があったので再び借りて観た。
特典付きの特別版が発売されているが、レンタル用でも「映像特典」や「音声特典」は観られるようで、ラストから続いていると思われる二人のカットされてしまったシーンや、監督・ヒュー&サンドラ3人の息の合った?音声解説(撮影秘話など)‥所々で話が反れているのが笑える‥は、一度映画館で観た方にも楽しめると思う。 特にNG集は必見。

 ※《映像特典》
   メイキング
   未公開シーン集
   NG集
   オリジナル劇場予告編

  《音声特典》
   ヒュー・グラント、サンドラ・ブロック、監督マーク・ローレンスによる音声解説

ヒュー扮するジョージ・ウェイドは、ニューヨークで最大手の不動産会社を経営するファミリーの一人で、GQの表紙を飾るほど有名人でリッチなハンサム男だ。
実質、一族の会社を取り仕切っているのはジョージの兄で、小太りで髪の薄くなった兄に代わり、その甘いマスクを最大限に使って広報活動や資金調達パーティを担当?している。
一方、サンドラ扮するルーシー・ケルソンは、地元で環境保護活動に取り組む有能な熱血弁護士で、歴史のある古い建物や公民館を街の再開発から守るためにジョージのような会社と戦う日々を送っていた。
そしてルーシーがウェイド社にアポ無しで突撃した時、顧問弁護士の面接を終えて出てきたジョージとバッタリ出会い、二人の利害?が一致してルーシーはジョージの顧問弁護士となることに同意する。
しかし、何もかも無駄なく完璧にこなすルーシーにジョージは次第に頼りっきりになってしまい、たびたび真夜中に呆れた理由で叩き起こされ、友人の結婚式の最中に緊急呼び出し、スーツやネクタイ選び‥しまいには離婚調停まで任される羽目に…。
そんな勤務内容?についにルーシーはキレて「あと2週間で辞める!」宣言をするのだった。

・・・と、ストーリーはありがちなラヴ・コメディだが、サンドラ&ヒューの二人の息がピッタリ合ったテンポの良い“かけ合い”が演技が見事。 その“かけ合い”の部分だけを見ていても楽しい。
全体的に粗い部分があるのは否めないが、所々お遊び?があって二人が楽しんで演じていたのが伝わってくる。
ヒューの演技は少々大袈裟だが(笑)逆にその大袈裟加減がイイ味を出しており、『容姿は良いのにイマイチ自分に自身が無い‥いや“しまり”の無い情けない男』の情けなさが、彼独特のイギリス英語で更に際立っていた。
逆にサンドラのルーシーはというと、「デンジャラス・ビューティー」に比べると、ヒューの情けなさが絶好調だった分‥“かけ合い”以外の部分では霞んでしまった印象が。
ちなみに、サンドラの親友役に「デンジャラス・ビューティー」で共演したヘザー・グハラムが出演している。

背景に流れる音楽もバラエティ豊かで、劇中でナラ・ジョーンズが特別出演して歌声を披露している。
その中でも特にオススメなのが、ヒューとルーシーの後任の女性が共にエレベーターに乗るシーンに流れている曲で、まだタイトルもアーティストもまだ不明なので紹介できないのだが(爆)、これからエンドロールのチェックするので判明したら是非紹介したい。

深いことは気にせず考えず(笑)マッタリしながら気軽に観られる楽しい映画なので、ラヴ・コメディが好きな方や二人のファンにはオススメ。


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iPod shuffle~♪準備号。 [Diary]

久々に以外の話を。

アップルの【iPod shuffle】に一目惚れして衝動買い(到着待ち)してしまった。
とても人気があり品薄が続いているので、届くのは早くても月末~三月になりそうだ

512MBと1GBの二種類があり、512MBの方はナンと10,980円(税込)という安さに加え、液晶モニターなどを一切省いたとてもシンプルな作りで、重さ22g厚さ8.5mmという小ささ
公式サイトでもCMしている通り、まさに“板ガム”である。

しかし、考えてみると…shuffle本体は安いとはいえ、オプションを購入すると結局はminiやスタンダード版本体とあまり変わらない値段になってしまうことに購入してから気付いたが、私的に内臓バッテリーに大きく依存するminiやスタンダードがあまり好きではなかったので(スタンダードの方にはバッテリーパックのオプションがあるが驚くほどデカイ)、バッテリーパックが小さく、単四電池の使えるshuffleの方にしてみた。

 ※スタンダードにもバッテリーパックがあるのだが、単三を四本も使うという…とんでもないサイズである。

ところで、調べたところによると、iPodのシリーズは全て音があまり良くないとの意見が多いようだ。
付属のイヤホンの質もあまり良くないらしく、イヤホンを替えて使っている人が多いとのことだったので、まだ本体が届いていないにもかかわらず早速アウトドア用のイヤホンを購入〔PHILIPS SBC-HS740(Phillips)〕してみた。

・・・。

イヤホンでここまで音楽の質が変わるとは…。
今までそれほどイヤホンには拘りが無かったのだが、イヤホンを替えただけで曲のイメージまで変わって驚いた。
このイヤホンは某巨大掲示板で話題になっていたイヤホンの上位機種で、低い音から高い音まで適度に深みがあり…そして耳障りなくソフトな音を聴かせてくれる。
コストパフォーマンスといい、音質といい…これからイヤホンを探している方に是非オススメしたい。

一つ注意して欲しいのは、人間工学に基づいて設計された形状で少し特殊な形をしており、装着の仕方も少し変わっているので好みが分かれるだろうと思う。
流線型のイヤーフックはアルミ製でとても軽く、イヤールーフ(コード部分はよくあるゴム製ではなく、繊維のような質感)は耳に合う適切な位置で調整可能で、そのイヤールーフを耳に引っ掛けてイヤホン本体を横にして装着する。
装着方法は変わっているが、装着感は長時間使用してても気にならないし痛くもならず、むしろ違和感が全く無いので楽。 耳に引っ掛けているので簡単に落ちることもない。
自分も最初は半信半疑で購入したのだが、むしろ他のイヤホンより装着感が良かったので買って良かったと思う。

実は‥SONYの〔MDR-XD200(インドア用)〕というヘッドフォンも持っていて、このヘッドホンもMovieとMusicの二種類のモードが選べて音の質も申し分なく良い。
基本的にMovieモードもMusicモード両方とも聴こえにくい音まで綺麗に拾う。 Movieモードは迫力があってイイ。
ただ、Musicモードの方は、低い音も高い音も両方均等に拾っているので少しクリアに聴こえすぎる場合があり、極端に言えば使っている楽器類まで分かってしまうようなクリアさだ。 Movieモードで音楽を聴いた方が柔らかい音が出る。
人によっては鮮明に聴こえすぎて好みが分かれると思うが、音は良いと思うので使い分けてみてはどうだろうか^^

ちなみに某巨大掲示板で話題になっていたのは〔PHILIPS SBC-HE580(Phillips)〕のインナー型で、こちらもコストパフォーマンスは良く音の良さは値段以上との評判が高い。
〔PHILIPS SBC-HS740(Phillips)〕の形状や装着方法があまり好きになれない方は〔PHILIPS SBC-HE580(Phillips)〕の方を買ってみるという手も(友人が持っていたので試したが、音は同値段の中でかなり良いと感じた)。 


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孤独でピュアな心を持つ死神【ジョー・ブラックをよろしく】 [Movie]

ブラッド・ピットが初めて本格的なラヴ・ストーリーに挑戦&主演を演じた映画【ジョー・ブラックをよろしく】
ブラッドは一人二役を演じている。

富も名声も人間的にも素晴らしい、ウィリアム・ビル・パリッシュ(アンソニー・ホプキンス)こと“ビル”。
ある日…彼の元に死神が現れ、寿命が尽きようとしていることを告げられた挙句、寿命を延ばす代わりにこの人間の世界を案内をするように言われる。
つまり、死神が人間界に興味がある限り、人間界に留まっている間はビルの寿命も伸びるということだ。
死神はビルの元に来る10時間前に“ある青年”の体を奪い取っており、その“ある青年”とはビルの次女スーザン・パリッシュ(クレア・フォラーニ)が、昼間コーヒーショップで出会った“感じの良い”青年だった。
“感じの良い青年”は、スーザンが‥劇中の言葉を借りれば「雷に打たれた相手」である。
そして、その日の身内だけの夕食の席でビルは死神を“ジョー・ブラック”と家族に紹介し、スーザンは「中身は死神だが器は昼間出会った青年」と再会することになる・・・

最初から最後まで隅々まで細かく全てが計算されていて、とても丁寧に作られた映画という印象を受けた。
人によっては淡々としすぎていて面白味が無い、飽きる映画だと賛否両論のようだが、自分はこの“淡々さ”がこの映画の魅力だと思う。
劇中の舞台となるウィリアム・ビル・パリッシュの屋敷や勤め先は、実際に使われている屋敷などを借りているのかスタジオ撮影のような安っぽさはなく(ブルー・スクリーンで撮影されたシーンもあるだろうが)、撮影方法や背景に流れる音楽に至るまで徹底した統一感と独特な透明感がある。
それらが更に登場人物達を美しくリアルに見せていて、更に多くもないが少なくもない登場人物達を‥どの人物も軽く扱っていないところが素晴らしい。

加えてキャストの演技ももちろん良かったが、特にアンソニー・ホプキンスの安定した演技と重厚感は、全てを手にしているビルにピッタリで、情熱を知らぬまま成り行きで結婚しようとしている次女スーザンに対して「雷に打たれるような恋をしなさい」と情熱について語る時などは実在するかのような存在感だ。
ブラッドの相手役のクレア・フォラーニも、情熱というものを知って“ジョー・ブラックに”夢中になっていく…華が咲くように美しくなっていく富豪の娘を見事に演じている。
ブラッドも、多少わざとらしい演技はあったものの(笑)、珍しく‥死神役ではあるが‥普通の“女を愛する”演技を魅せていて、とても新鮮で良かった。
というのは、他の今までの彼の作品で恋愛が絡むモノといえば片手で数えられるほどしかなく、彼の容姿を見るとL.ストーリーの映画に結構出演していると思われがちだ。 だが、実際はL.ストーリーどころか青春映画の出演が殆どなく、この「ジョー・ブラックをよろしく」が初めてのL.ストーリー‥それも主演を演じた作品なのである。
青春映画への出演も少ないのは、恐らくデビューした年齢が遅かったからという理由もあるのかも知れないが。
映画館で観たいと思っていたが、結局観に行けなかったことが悔やまれてならない。


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王子より強いシンデレラ【エバー&アフター】 [Movie]

なんとなく目に止まったドリュー・バリモア主演の‥「シンデレラ」がベースになっている 【エバー・アフター】を借りた。
王子役には「ミッション・インポッシブル2」でトム・クルーズの敵だったダグレイ・スコット。
ロドミラこと継母役には「アダムス・ファミリー」でモディーシアを演じた、アンジェリカ・ヒューストン。
ロドミラの二人の姉妹にミーガン・ドッズとメラニー・リンスキー。
そして冒頭で、曾曾祖母ダニエルの物語を話し始める語り部的存在の老貴婦人役でジャンヌ・モローが登場している。

登場人物が「シンデレラ」と重なってはいるものの‥シンデレラとは全く別物だ。
カボチャの馬車や魔法使いが出てくるわけではなく、レオナルド・ダ・ヴィンチやジプシー達が登場し、一般的に知られているシンデレラよりも、この【エバー・アフター】の“シンデレラ状態”の状況に置かれたダニエルという娘は、“自分がすべきこと”を行う強い意志があり行動力がある。
更に体格も少しポッチャリしていて、剣も扱えるし王子を担ぎあげて歩くような娘なのだ。
根本的に違うのは、ストーリーは「シンデレラ」をベースにしているので物語に登場するキャラクター達は殆ど一緒だが(レオナルド・ダ・ヴィンチやジプシー以外)、“貧しくて孤独な”シンデレラが、この映画では王子の方に当てはまるところだろう。

ダニエルは小さい頃に父親を亡くしたあと、父親が亡くなった日に再婚してダニエルの家に来たロドミラ(アンジェリカ・ヒューストン)に育てられる(メイドとして)ことになり待遇は最悪だ。
しかも、ロドミラは自分の娘二人のどちらかを王子と結婚させようと、家の家具や食器を勝手に売り払っては新しいドレスや宝石を買い、経済的にも破綻寸前…ときている。
そんな境遇にいながらも、小さい頃から父親の元で働いていたメイド達と団結し、売られたメイドを買い戻して家の再建のために働くダニエルは“生”というものを身体で感じ生き生きしている。

逆に、ヘンリー王子は経済的には裕福で何不自由なく育ってはきたが、国を継ぐ意志も自信もなく自分は何をすべきか目標を見失い、国と王子の将来を案じた王には勝手に政略結婚を決められ、そのことによって更に反抗的になり城から脱走を繰り返していた。
裕福でも心は満たされず、王子には生きている喜びがない。
そんな彼がダニエルと出会い、自信をつけ、農民の教育のために身分に関係なく誰でも入館できる図書館を建設する!と王に目を輝かせながら熱く語るまでに器量レベルが上がるのだから、王子様が娘に救いの手を~ではなく、むしろ王子が救われる‥精神的逆玉映画だ(笑)


・・・とストーリーはまぁまぁ好きだったのだが、残念なことに王子役のダグレイが‥演技の上手下手に関係なくミスキャストだと感じた。
継母役のアンジェリカは目力があってロドミラの腹黒さも表現し、さすがの演技力と存在感。
ドリューはどこまで行ってもドリューな演技だったが、この役にはあっていたと思う。
特にロドミラの娘二人の‥姉を演じたミーガンは最高で(今作が本格的なデビューらしい)、甘やかされた美人だが妹よりも悪賢く自己中心的で癇癪を起こすと暴れる姉妹の姉を見事に演じている。 

しかし、王子役のダグレイ.だけは、どうしてもこの【エバー・アフター】の世界にしっくりこなかった。
この映画の時点でのダグレイの年齢は不明だが、ドリューに比べて全体的に機敏さがなく、反抗的で脱走を繰り返しているような王子にしては年を取りすぎているように思えて仕方が無いのである。
決してファンタジーや時代モノが似合わないというわけではないが、この映画に関しては、王子の衣装もただのコスプレにしか見えず、どうにも感情移入ができなかった。


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